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2018年12月30日 11:34

42. 検査でみつからない胸騒ぎ

前回お話したとおり、自律神経の変化は、西洋医学では判断が難しいといえます。

それは検査が主である西洋の医学では、神経症状を引っかけにくいためです。

 

胸騒ぎ

 

 これが病的な面を呈してくると、東洋医学では「心煩(しんぱん)」といわれるようになります。

胸のあたりが息苦しいような、もやもやイライラ...、痛みでもなく、脈の乱れでもない。

難しい言葉で表現すると、煩悶(はんもん)や煩満感(はんまんかん)となりますが、文字のごとく、この煩い(わずらい)は、人を神経質にさせてしまいます。

 

では一般の病院で、これを相談するとどうなるのでしょう。

 

 病院では、病気の見逃しを避けるため、心臓や肺、胃食道の検査がなされます。

それはもちろん悪いことではありませんが、ただ往々にしていきすぎた検査まで行われてしまいます。

 その結果、何にもみつからないと「あとはかかりつけで診てもらって・・」とつき放されてしまいます。

 そして当の本人は、「ありがとうございました・・・」と帰ってくるのです。

 

しかし改めて考えてみると、症状について何も助言を受けていません。そのため手間と時間とお金がかかったわりに、解決されていないのです。

 

「心煩」は、 東洋医学の動悸「悸」に近い表現ですが、自律神経症状なので理解されにくいものです。

こんな時、この医学では小柴胡湯で対応します。これは柴胡剤というグループの筆頭にあたいするお薬で、派生する薬もたくさんあるため、症状の重さに応じ使い分けていくことができます。そうすると、意外にも症状が緩和されてきます。

 

西洋でも東洋でも、症状には原因があり、その対応を検討することが大切です。でも西洋医学では専門診療という名目のもと、つき放されてしまったり、別の話にすり替えられたり、残念な一面があります。

私はたまたま、両者にまたがる医師であるため、それぞれの長所と短所が見て取れます。

もしあなたが「気のせい」と言われ悩んでいるのであれば、漢方の力にゆだねてみるのもよいでしょう。

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