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2018年7月29日 14:47

37. 漢方の診察法3「脈を診る」

  漢方では、体の様子を観察するために、脈を診ます。

 

脈で何が分かるのか...

 

脈を診ると、その方の体力から、病気の状態、こころの様子まで判断できます。

 

 調子が悪くなって病院にかかると、西洋医学では、いくつかの検査が行われます。データに異常があれば、精密検査を勧められたり、お薬が処方されたりしますが、異常がないと「問題ありません」と片付けられてしまいます。

 そして「気のせいかもしれません」「心療内科へどうぞ」と、思わぬ方向に話がすすんでしまう、なんてこともあります。

 

 症状を感じているのに、何もないなんて... そんな矛盾についイライラしてしまいます。

 

 これは、自律神経の不調が西洋医学の検査では分かりにくく、病名が定まらないためにおこってしまうものです。症状も多彩で具体性に欠けると、扱いが難しくなってしまうことも関係しています。

 

 では東洋医学ではどうでしょう。

 

 この医学は、脈の在り方を診て、自律神経の変調を判断しています。

 たとえば不調の裏に、ひどいストレスや落ち込みがひそむ方では、ビーンと張りつめた緊張の脈が現れます。これを「弦(げん)の脈」といいます。

まさに弓をイメージしたものですが、和弓やアーチェリーではなく、古い中国で使われた弓の弦のことを表しています。

脈診では、手首とひじに走る一本の血管(脈絡)に張りつめた様相を把握します。

 

また元気がなくなっている方では、か細く沈み込む弱い脈が現れます。これを「弱(じゃく)の脈」といい、程度がいちじるしいと「微(び)の脈」に変化します。

 

脈の数をみても、体力や病気の状態、こころの在り方よって、増えたり減ったりします。おそらく "アドレナリン" が、血管を締めたり緩めたり、速めたり遅めたりしているのでしょう。

 

東洋医学では、体もこころも一緒に変わると考えているため、脈の変化をもって、体全体の異常を判断します。

当然それを感知できる漢方医の指先も、繊細でなければなりません。

 

私は西洋医学的な診察であっても、東洋医学流の脈診をこころがけており、いつも25個前後の「病脈」を思いながら、診療を行っています。

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