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2016年9月20日 22:25

15. 漢方エキス剤について

・漢方エキス剤の特徴 

漢方薬には、二種類の形態があります。

ひとつは「エキス剤」という顆粒状の製剤です。もうひとつは「煎じ薬」という生の生薬を水で煮だし、成分を浸み出させたものです。

 

 日本で古くから使われてきたのはもちろん「煎じ薬」です。しかし最近は、専門の製薬メーカーが提供している「エキス剤」が主流になりました。『漢方薬といえば、粉の薬・・』とイメージされるほど、漢方薬の代名詞になっています。

 

そのエキス剤は、お湯に溶かすだけで飲める便利さがウリです。パッケージもしっかりしているため、持ち運びもしやすく、においも抑えられています。これは我が国メーカーの創意工夫の賜物であり、オリジナルといえます。

 

 欠点をあげると、薬の製造過程で、生薬の香り成分(精油)が蒸発しやすく、効能が損なわれがちな点です。

また既製品であるため、中に含まれる生薬を足したり引いたりすることができず、治療の幅が広がりにくいこともあげられます。

これでは、"漢方"を生かしきれず、エキス剤だけでは治療が不十分と感じることもあります。「漢方は効かない」と揶揄(やゆ)され、保険診療はずしの風潮と間接的につながっているのかもしれません。

 

それでも、明治以後、つねに日陰にすえ置かれてきた漢方が、今日その名前を知らない人はいないほど息を吹き返せたのは、エキス剤のおかげといえます。今では便利さが理解され、どこの医療機関でも処方してもらえるようになりました。そのため、やっぱり必要な漢方薬のひとつといえます。

 

 

・エキス剤を扱う際の注意

エキス剤は、密閉されたパッケージのように見えますが、意外と湿気を吸い、変性しやすいものです。できるだけ水気、高温・直射日光下での保存は控えましょう。

また一度開封したら、長期の保管はしない方が無難です。パッケージを切り分けた際に穴をあけてしまったり、やぶけてしまったり、破損を残した場合は、早めの内服を心がけください。

可能なら、ファスナー付きビニールか、乾燥剤を一緒に入れて保管すると良いでしょう。

  

  (株)ツムラ葛根湯エキス

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